- 「ストレスが溜まるからタバコがやめられない」
- 「タバコを吸うと、気分が落ち着く」
- 「習慣になっているからやめられない」
- 「いつでも止めようと思えばやめられるはず」
そういってなかなか禁煙できずにいませんか？
喫煙は肺がんや食道がん・喉頭がんなどの悪性腫瘍や、脳梗塞・心筋梗塞など、命に関わる病気の原因として知られています。
しかし色んな研究の結果、糖尿病や脂質異常症（高脂血症）、胃潰瘍などの危険因子であることも判明しています。
また非喫煙者に比べて認知症なりやすくなるという報告もされています。
喫煙者はもちろん、周囲にいる方も煙を吸い（副流煙）同じように病気になる危険が高くなってしまうということも広く知られてきました。
しかし分かってはいながらも、なかなか禁煙できない方が多いのが現状です。
禁煙治療をお勧めする理由
禁煙は強い意志さえあれば止められる、と思われがちですが、実際はそれだけではありません。
そもそもなぜタバコを手放せなくなってしまうのでしょうか。
依存性が非常に高いニコチン
タバコの中にはよく知られるニコチンという成分があります。
身体にニコチンが取り込まれると、脳に快感・満足感・多幸感を感じさせるドパミンを放出させ、これが報酬感につながり「あの快感をまた味わいたい」という気持ちにさせてしまいます。
逆にタバコを吸わないと「報酬」が得られないため、イライラしたり落ち着きがなくなったりして、またタバコを吸うという反復行動につながるため、ニコチンは依存性が非常に高いことが知られています。
止めたくても止められないという状態は意思だけでどうにかできるものではありません。
しっかり病気と捉えることで効果的に治療をしていくことができます。
保険証が使える禁煙治療
次のような項目に当てはまる場合、禁煙治療を保険で行うことが出来ます。
- スクリーニングテストと呼ばれるチェックテストの結果が5点以上
- [1日の平均喫煙本数×これまでの喫煙年数]が200以上（35歳以上の方）
（34歳未満の方は、喫煙年数とは関係なく医師に「ニコチン依存症」と診断されれば禁煙治療が受けられます） - ただちに禁煙したいと思っている
- 禁煙治療を受けることに文書で同意している
- 過去1年以内に保険を使用した禁煙外来診療を受けていない
禁煙外来に初めて受診された際に治療の説明とあわせて、保険診療を受けられるかを確認させていただきます。
禁煙外来ってどんなもの？
禁煙治療は12週間（約3か月間）による治療になります。
貼り薬
ニコチンパッチ（ニコチネルTTS）という貼り薬もあり、パッチを8週間使用し、残りの4週間はパッチを使用せずに禁煙を継続します。
